東工大生にはリアルな未来に向き合う覚悟がある
モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd. ディレクター ビジネスプランナー 安西洋之氏
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東京工業大学で開催されたDLabキックオフのイベントに参加した際、それまでにぼくが抱いていた理系の学生のイメージが心地よく崩された。学生たちが次のように発言していたのだ。
「この科学技術が世の中に出ることが、本当に良いことなのか?」「社会で問題になった科学技術をひくにひけないからと進めてしまうのではなく、ひきやすくする(やめることができる)システムを考えるのが必要では?」
イベントには大学生・教職員・高校生・一般社会人など100人以上が集まり、「ボーダーを、超えよう」をテーマに話し合った。学生たちから「浮ついた」アイデアばかり出ると思っていたぼくには、意外な展開だった。
この日の全体のプログラムは、ある技術的課題をベースにして未来社会像を「ボーダーなく」考え、討議するよう設計されていたように見えたが、実は学生はそういった思惑とは別の方向を眺めていたのだ。
倫理や意味の問いかけに視線が注がれている。そして目の前にある問題解決のための科学技術の適用といった、マイナスをゼロにするタイプの取り組みもさることながら、ゼロからプラスを生むことに関心が強い、とぼくの目には映った。
文系の学生は社会とのかかわりに敏感であり、理系の学生は「オタク」的でやや社会との距離をもつタイプが多い。ぼくのこれまでの人との付き合いから、そう思い描いていた。しかしながら、少なくとも東工大の学生については、思い違いであった。前述のセリフに見るように、リアルな社会に向き合う覚悟がある。
そして科学技術のネタありきでビジョンを描くのではない。できるだけゼロのところからビジョンを描き科学技術を「のせる」姿勢が垣間見られた。
最後にテーマについて触れると、「ボーダー自体を積極的に消し去る」という言葉は称賛をもって迎えられやすい。偏見や先入観からの脱却である。しかし「ボーダーとはネガティブな存在である」と一方的に思い込むのも、ボーダーの穴に嵌りこんだ証である。
若い世代に「ボーダーを自由に使いこなす人」が増えることを期待したい。
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December 26, 2019 at 09:04AM
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未来社会DESIGN機構のメンバーと企業代表者による「ありたい未来社会像」を考えるワークショップを開催 - 東京工業大学
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