復興支援の折り鶴、アート作品に 東松島でワークショップ 来月公開 - 株式会社河北新報社

復興支援の折り鶴、アート作品に　東松島でワークショップ　来月公開

アートに使用する折り鶴を作る参加者

　東日本大震災の復興支援で全国から寄せられた折り鶴を活用し、アート作品を作るワークショップが１１日、東松島市野蒜の野蒜地域交流センターで開かれた。東京五輪・パラリンピックの大会エンブレムを手掛けた美術家野老（ところ）朝雄さんが協力するアート作品は３月１１日、同センターで公開される。

　ワークショップには市民約２０人が参加した。野老さんがデザインしたカラフルな１５センチ四方の折り紙で折り鶴を作った後、７センチ四方の小さな折り紙に、色鉛筆で自由に絵を描き、折り鶴として折った。

　娘の佑璃ちゃん（６）と参加した同市小野の地方公務員八木裕二さん（４２）は「震災当時に生まれていないわが子らに、当時全国からこんな支援があったんだということを後世に伝えていきたい」と話した。

　作った大小２４個の折り鶴と寄付された折り鶴の一部は、一つずつ樹脂とともに型に流し込む。固まると、１辺約５センチの立方体内に折り鶴が入った作品になる。当日、立方体を磨き上げる仕上げのワークショップを開き、展示を開始する。

　アートづくりは、まちづくりに携わる合同会社コミュ（同市）が企画した。震災から約９年がたち、復興支援で寄せられた千羽鶴の中にカビが生えるなどの劣化が進んだものが出てきたことから、市と再活用法を検討してきた。野老さんと協力したアート作りは昨年に続き２回目。

　鶴岡さんは「見た人に『きれい』と思ってもらうことで見に来る人も、見た人同士の会話も増える。アートがコミュニケーションのきっかけになってほしい」と話した。

2020年02月22日土曜日

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February 22, 2020 at 11:03AM
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