平内／つばき油搾り体験／地域おこし協力隊員らワークショップ（Web東奥） - Yahoo!ニュース

　青森県平内町地域おこし協力隊員や住民有志でつくる町地域おこし支援協議会は16日、ツバキの種から油を搾るワークショップを同町小湊のまちなかオフィスで開いた。約10人が参加し、つばき油ができるまでの工程を体験した。

　ツバキは町の花に制定されているほか、同町夏泊半島北側に位置する椿山には1万本以上のヤブツバキが自生し、「ツバキ自生北限地帯」として国の天然記念物に指定されている。過去には新成人にツバキの苗木が配られていた時期もあるといい、同協議会は町民になじみがあるツバキの活用法を探ろうとワークショップを企画した。

　ワークショップでは、町民から提供されたツバキの種を使用。参加者はまず種から実を取り出し、すり鉢ですりつぶした。ペースト状になった実を10分ほど蒸した後、専用の器具を使って圧搾。黄金色のつばき油が滴ると、参加者からは「出た！」「すごい」などと歓声が上がった。

　約2キロの実から取り出したつばき油はおわん1杯分ほど。参加者は搾りたてのつばき油をパンにのせて味わった。松山美智子さん(68)は「自宅の庭にもツバキが3本あるが、食べられるとは知らなかった。苦みがありつつ口当たりが良い大人の味で、揚げ物にも使えそう」と話した。

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