CO2排出量は64g/km?
切実なのは、現状でも超過分に対しては販売台数一台につきグラムあたり95ユーロのペナルティーが科せられているはずだから、各メーカーはすでにかなりの罰金を支払っているということだ(どのメーカーも詳細を明らかにしていないが)。少しでもペナルティーを減らしたいのは言うまでもないが、同時に従来の内燃エンジンだけでは今後の規制値をクリアできないことも明白である。
しかも生産しただけではなく、販売・登録されることが条件で、PHEVやBEVを高い価格で売り出しても実際に売れなければ平均値には算入されない。ある日本メーカーのパワートレイン開発担当役員から聞いた話だが、今や「売れないと分かっているクルマをつくるか、あるいはペナルティーを払うか、いずれにしてもかなりの金額を覚悟しなければならない」という状況なのだという。
そこでCO2排出量64g/km(NEDC値)を誇るレンジローバーPHEVが重要になってくる。ちなみに「トヨタ・プリウスPHV」のCO2排出量は(計測モードが異なるが)だいたい60~70g/kmである。プリウスと同じぐらいなの? と驚くのは当然ながら、これにはもちろん訳がある。
ご存じの方も多いと思うが、EUの現行モードではPHEVの場合、ハイブリッド走行時の排出量を「(25km+EV走行距離)÷25km」という計算式で求めた削減係数で割った数字が排出量とみなされる。すなわち電池だけで25km走れる性能を持っていれば(25+25)÷25で係数は2となり、ハイブリッド走行時のCO2排出量をそれで割ると半分になる。レンジローバーPHEVのEVモードでの最大航続距離は41.4km(WLTCモード。発表時は51kmとされた)だから、実際のCO2排出量のほぼ3分の1として扱われるのだ。
この算出方法には批判もあるが、ヨーロッパのとりわけブレミアムブランドは、平均値低減に効果大のこのルールを活用するPHEVのラインナップを拡充している。もともと価格が高くても納得してもらえるプレミアムブランドにとって有利なルールであることは言うまでもない。
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March 16, 2020 at 04:01AM
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