二十九日に開かれる女性能楽師による公演「能における節供(せっく)と花々」(北陸中日新聞後援)を前に、主催者の沢鏡会(たくきょうかい)は十月三十一日、能の演目「枕慈童(まくらじどう)」に親しむワークショップを金沢市兼六町の県立能楽堂別館で行った。参加者は演目の豆本や菊のつまみ細工を作り、能への理解を深めた。 (榊原大騎)
枕慈童は中国の周の時代、罪のため深山に送られた男子が七百年たっても少年のままだったという不老不死の物語。公演ではメインの演目として披露されることから、ワークショップでは詞の載った豆本を作り、公演の来場時に参考にしながら楽しんでもらう狙いがある。
この日は、沢鏡会を主宰する宝生流能楽師の松田若子さん(56)や美術工芸関係のワークショップを手掛ける「A.SPACE(エー・スペース)」の青木小波さんらが講師に。参加者らは手先の細かい作業に苦戦しながらも、A6判十六ページの豆本や菊のつまみ細工を完成させた。
豆本の完成後、松田さんが枕慈童の一節を披露。参加者も続けて歌い、能の世界を楽しんだ。作田紀子さん(49)は「非日常というか、すてきな時間を過ごせた。枕慈童のストーリーを知りたいので、帰ってから豆本を読もうと思う」と話していた。
今年で三回目となる公演は、東京や名古屋から女性能楽師が集い、枕慈童だけでなく舞囃子「小袖曽我」や仕舞「敦盛」「野宮」などを披露する。いしかわ県民文化振興基金の助成を受けており、松田さんは「女性能楽師だけによる公演は、金沢では企画なしには見られない。新型コロナウイルスに負けずに頑張ってきた成果を見せる機会にしたい」と意気込んでいる。
公演では、ステージと客席の間にアクリル板を設けるなど、新型コロナの感染拡大対策を施す。開演は午後一時半。入場料は三千円。(問)沢鏡会070(7489)1775
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