▼ねらい
本教材は、「プラスチックごみ」をテーマに一人ひとりが問題に向き合い、公正で持続可能な社会のあり方を考えることをねらいとして作成されました。
- プラスチックごみをめぐる現状や影響、問題について理解し、関心を持つこと。
- プラスチックごみによって影響を受けている人々や環境について知り、その立場を想像 して自分事として捉えること。
- プラスチックごみをめぐる問題を構造的に理解し、わたしたちの生活とのつながりや自分に何ができるかを考えること。
- プラスチック削減に取り組むことは、持続可能な未来をつくるポジティブな行動だと捉えること。
▼概要
- 発行:開発教育協会
- 2020年11月、A4判52頁
- 付録(ダウンロード):スライド資料、ロールプレイ用の生き物イラスト
- 一般価格:¥1,500+税/会員価格:¥1,200+税
- 対象:小学校高学年以上
▼収録アクティビティ
- プラごみクイズ
- プラスチックを探してみよう!
- リサイクルってなんだろう
- ロールプレイで考えるプラスチックごみ(2種類)
- Take Action! わたしたちにできることを考えよう(2種類)
- タイムラインで考える「こうなってほしい未来」
▼収録コラム
- プラスチックが拡散させる有害化学物質 - 目に見えない「添加剤」の危険
- プラスチックよ、どこへ行く?- 分解されるの?されないの?
- プラスチックは使っていいの?いけないの?
- 笹寿司 サステナブルなファストフード!?あるものを活かす昔からの知恵
- 循環しないリサイクル?―水平利用とカスケード利用
- 輸出されたごみはどこへ?ベトナム・ミンカイ村から
- プラスチックごみと野生生物
- おしゃれとプラスチックのはなし
- ケニアの世界で最も厳しいプラスチックバッグ禁止令
- 世界のプラスチックごみ対策~SDGsと海洋プラスチック憲章
▼制作チームからのメッセージ
主に石油からつくられるプラスチックは、その製造・加工・廃棄・リサイクルの過程で、気候変動の原因となる温室効果ガスを排出します。プラスチックは、便利で豊かなわたしたちの暮らしを支え、20世紀の「消費文化」を象徴する存在でした。しかし、海洋など自然環境への流出と長期にわたる有害性、リサイクルの難しさ、気候変動への影響などが明らかになる今、「プラスチック汚染」という言葉が使われるようになりました。プラスチック製品の中でも、とりわけ、使い捨てプラスチック(Single-Use Plastic)の利用を削減していくことが、世界的な潮流となっています。
翻って日本では、長年「廃プラスチックの8割はリサイクルされている」という「幻想」がありました。実際には6割もが「熱回収(サーマル・リカバリー)」や単純焼却という形で燃やされ、「リサイクル」の割合は3割にも至りません。分別回収やリサイクルよりも有効に環境負荷を削減する方法は、プラスチック製品の製造や利用を抑制することです。しかし、企業や市民の自主的な取り組みに任されてきた部分も多く、日本の1人あたり使い捨てプラスチックごみの量は世界第2位となっています。
未来世代に「プラスチック汚染」という負の遺産を押し付けないために、世界ではプラスチック削減に向けた大胆な法律や規制が施行されています。日本にも、思い切った制度の変革と、それを後押しする市民の行動が求められます。
本教材の作成チームでは、当初から「個人の心がけや取り組みに収れんさせず、仕組みを変えるアクションを提示しよう」と話し合ってきました。また、同時に「脱プラは、我慢や後戻りではなく、持続可能な未来をつくる前向きなチャレンジだということを伝えよう」と話し合ってきました。本教材をご利用になる皆様も、ぜひ、そのような思いで実践をしていただければ嬉しく思います。
▼教材の詳細&ご注文はこちら(直販のみ)
http://www.dear.or.jp/books/book01/5531/
▼講師派遣もどうぞ
この教材をつかったワークショップや研修会への講師派遣も承ります。詳細はこちらをご覧ください。
http://www.dear.or.jp/facilitator/
▼教材とワークショップのお問い合わせ
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
112-0002 東京都文京区小石川2-17-41富坂キリスト教センター2号館3階
FAX 03-3818-5940
URL: http://www.dear.or.jp/
E-mail: main@dear.or.jp
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開発教育協会(DEAR:ディア)とは
南北格差・環境・紛争・貧困など、地球上で起こっている諸問題はわたしたちの生活と無関係ではありません。開発教育とは「知り・考え・行動する」という視点でその解決に取り組んでいくための教育活動です。開発教育協会は、国際協力NGOや国連関係団体、地域の市民団体など約50の民間団体と約700名の個人で構成される教育NGOです。1982年に発足して以来、開発教育と呼ばれる国際理解や国際協力をテーマとした教育活動や参加型学習の普及推進を行なっています。2017年12月に設立35周年を迎えました。教材『ワークショップ版・世界がもし100人の村だったら』で国際人権教育アワード受賞(2004年)、博報賞(2018年)受賞。
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November 17, 2020 at 08:36AM
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