立命大女子柔道部主将→教員→オートレーサー…異色の道歩む、交川陽子選手「人生1回限り」【オートレース】 - 中日スポーツ・東京中日スポーツ

飛躍を誓う交川陽子

　2021年に飛躍を誓うオートレース・交川陽子選手（31）＝浜松＝が初夢に乗せて、でっかい抱負を語ってくれました。

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　柔道3段。立命館大学女子柔道部主将。2017年にデビューした交川陽子（浜松）は異色の経歴の持ち主だ。大学卒業後、いったんは教員の道に進むが、子どもの時から「アクティブな子」と言われていた交川は、安定した教員の仕事からオートレースの荒波の中に飛び込む。

　「佐藤摩弥選手が出場するテレビ番組を見て、女性も男性と同じ舞台で戦う姿に魅了されました。人生1回限り。やらない後悔はしたくない。自分も挑戦したいと強く思いました」。周囲は心配したが、交川の意志は固かった。最後は自分の意志を貫き通し、いまでは応援してくれると言う。しかし、デビューしてから3年。「現実は甘くない」と思い知る。

　昨年を振り返って「前半は着も取れて、いい時期もあったけど、後半はだめでした。とにかくコーナースピードが遅いのが課題」と思い描いていた自分とは違うことを悔しがる。それでも暮れに行われたSSガールズ王座決定戦に2年連続出場。徐々に女子の中でも注目を集める存在になってきた。

　師匠の長谷晴久選手には「オートレースをとにかく好きになること」という究極のアドバイスを受けるほか、同じ浜松の岡谷美由紀選手のレースに対する姿勢にも刺激を受けるという。「先輩や師匠のアドバイスで自分の中で気付きがあったし、タイムも上がってきた。考えすぎるところがあるので、練習で経験を積むことで、自然と体が動く体感をつかみたい」

　2021年の目標は「とにかく優出して優勝したいです。まだまだ技術は未熟ですが、根性だけはあるので頑張ります」。アクティブ女子の交川が一本勝ちでデビュー初優勝を目指す。

▼交川陽子（まじかわ・ようこ）1989（平成1）年1月19日生まれの31歳。京都府出身。身長152センチ、体重47．8キロ。血液型O型。選手登録は2017年7月。33期、浜松所属。現行ランクはB｜45。所有車はRランナー、アディクシィ。浜松のデビュー戦は8着。初勝利は18年3月浜松。20年は8勝、2着13回。通算26勝。優出、優勝はまだない。休みの日はジムに通ってトレーニングに励む。趣味はスポーツ観戦、旅行。京都府在住、独身。