
水上をレース艇が滑走するボートレースは、6艇が織りなすドラマが醍醐味。前を行こう行こうとするのだから、スピード感が魅力なのはいうまでもない。
モーターもボートも基本的には同じ性能と規格ながら、やはり個体差はある。
レーサーは個々の特性を把握し、少しでもいい状態で走れるよう整備や調整を施してくるのだ。限られたレース場内の時間の中で…。
一方、体調管理は違う。習慣にならなければ長く第一線で活躍できない。
「お腹に16時間食べ物を入れないのが当たり前になっています」と語るのは、ホワイトシャークの異名をもつ白井英治。身長173cmは、ボートレーサーとしては長身の部類に入るが、体重は52.6kg(5月3日時点)と絞りに絞っている。
「オートファジーと言うんですが、そうすると細胞が活性化するそうです。調子もいいですよ…」と教えてくれた。
この「オートファジー」、実は東京工業大学名誉教授の大隅良典氏がノーベル医学生理学賞を受賞している理論だ。2016年のことである。
細胞内の不要なタンパク質などを分解する自食作用「オートファジー」の仕組みを解明した大隅氏は、1987年の利根川進氏や2012年の山中伸弥氏、2015年の大村智氏についで日本人4人目の医学生理学賞受賞者となった。
余談ながら、このノーベル賞医学生理学賞は2018年に本庶佑氏も受賞している。
大隅氏は、1988年ごろに単細胞生物の酵母を観察中にオートファジーを世界で初めて観察。そのメカニズムを解明したという。東京大学ではこれを、「細胞が飢餓状態などに陥ったとき、自らの細胞質タンパク質などを消化・分解し、細胞生存に必要なアミノ酸やエネルギー源として再利用する仕組み」と紹介している。酵母のようなものから高等動植物に至るまで保存されている生物の生きるための機能だという。
そのスイッチに相当するのがプチ断食で、16時間を目安として体内に食物を入れないでいるとオートファジーが働くというのだ。
「いま参戦しているモーニングレース場の徳山だったら、夕方4時に晩御飯を摂ったら以降は食べない」という。「習慣なんで何の問題もないですし、むしろいろいろ研ぎ澄まされていい感じ」なのだ。
つまり、体調面だけでなく精神的にもいい影響があるというのが白井英治の実感である。
ボートレースとノーベル賞は、こんなところでつながっていた。
"オート" - Google ニュース
May 03, 2021 at 01:11PM
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