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新開発の3リッター直6エンジンを搭載した「レンジローバー スポーツP400」の実力を試す。 - webCG

相性のいいハイテク直6エンジン

長らくBMWの専売特許のようだった直6エンジンだが、ランドローバーはわざわざ新しくゼロから開発したわけだ。直6復活は、自動車業界のちょっとしたトレンドである。メルセデス・ベンツは2017年に3リッター直6エンジンを「Sクラス」に搭載。約20年ぶりの復活が話題となった。マツダも新たに直6エンジンを開発しているといわれる。

直6は全長が長いので衝突安全性能の面で不利になり、短いV6エンジンに取って代わられていた。しかし、回転の滑らかさでははるかに優位な直6を待望する声が強かったのも事実である。技術の進歩でエンジンをコンパクトに作れるようになり、最近になってカムバックが続いているということらしい。

メルセデス・ベンツの直6はターボとインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)、電動補助チャージャー(eAC)を組み込む複雑なものだったが、ランドローバーの直6も同様のハイテク仕様である。やはりISGを採用したマイルドハイブリッドシステムで、電動スーパーチャージャーとツインスクロールターボチャージャーを組み合わせている。新世代の直6エンジンは、単純に先祖返りということではないのだ。

このハイテク直6エンジンが、レンジローバー スポーツと相性がいいように思える。太いトルクの大排気量V8エンジンより、突き抜けるように回転が上がっていく直6のほうがドライバーの意思をダイレクトに伝えるからだ。レンジローバー スポーツも貴族のクルマではあるが、功成り名を遂げた人の安楽な乗り物ではない。心に火がまだともっているのなら、とろけるような心地よさの中でまどろむのはまだ早すぎる。たけだけしく豪快な運動性能は、スピードを愛するロックな魂を刺激するだろう。レンジローバー スポーツは、血気盛んなヤング貴族の心を持つドライバーにこそふさわしいクルマなのだ。

(文=鈴木真人/写真=向後一宏/編集=堀田剛資)

さまざまな電動化技術の採用による効率の改善に加え、トルクレスポンスのよさも新エンジンの特徴として挙げられる。
さまざまな電動化技術の採用による効率の改善に加え、トルクレスポンスのよさも新エンジンの特徴として挙げられる。拡大
荷室容量は7人乗車時で162リッター。3列目シートをたたんだ状態で623リッターを確保。2列目シートまで格納すると、1463リッターの空間が得られる。(VDA計測値)
荷室容量は7人乗車時で162リッター。3列目シートをたたんだ状態で623リッターを確保。2列目シートまで格納すると、1463リッターの空間が得られる。(VDA計測値)拡大
オンロード性能を重視した「レンジローバー スポーツ」だが、もちろんオフロード性能も抜かりなし。ドライブトレインは副変速機付き。最大渡河深度は850mmを誇る。
オンロード性能を重視した「レンジローバー スポーツ」だが、もちろんオフロード性能も抜かりなし。ドライブトレインは副変速機付き。最大渡河深度は850mmを誇る。拡大
レスポンスよく、スムーズに回転が上がっていく新開発の直6エンジンは、ドライバーズカーとしてのキャラクターの濃い「レンジローバー スポーツ」にマッチしたパワーユニットだった。
レスポンスよく、スムーズに回転が上がっていく新開発の直6エンジンは、ドライバーズカーとしてのキャラクターの濃い「レンジローバー スポーツ」にマッチしたパワーユニットだった。拡大

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March 07, 2020 at 04:00AM
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