「哲学シンキング」という独自の思考法を打ち出し、ライオンや森永製菓、パーソルキャリア、リクルートライフスタイル、大正製薬といった企業が注目しているのがクロス・フィロソフィーズ(東京・新宿)だ。デザイン思考とは異なる手法を推進する吉田幸司社長は、ビジネスでも哲学的な考え方が必要になってきたと言う。
吉田幸司(よしだ・こうじ)氏
上智大学哲学研究科博士課程修了後、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)を経て、2017年5月にクロス・フィロソフィーズを設立。哲学シンキング研究所センター長、上智大学客員研究員・非常勤講師、日本ホワイトヘッド・プロセス学会理事などを兼任。著書に『哲学シンキング』(マガジンハウス)、『理想—特集:ホワイトヘッド』(理想社)、論文に「非分析哲学としてのホワイトヘッド『有機体の哲学』」(東京大学)などがある
なぜ、ビジネスの世界で哲学が求められているのでしょうか。
当社は2017年に起業し、哲学シンキングのワークショップを手掛けていますが、グーグルやアップルなど欧米の先進的な企業でも近年、「インハウス・フィロソファー」(顧問哲学者)を雇用していると聞きます。IoTやAI(人工知能)がさらに普及すると、倫理学的な視点が必要になると判断したからでしょう。
そうした流れは日本でも起こりつつあり、すでにビジネスの現場でも、取り入れられ始めています。例えばインテリア仏像を販売するMORITA(東京・千代田)は、「仏像への興味は、なぜ性別や年齢で異なるのか」「どうして仏像を見て心が安らぐことがあるのか」といった問いに対し、確信が持てず悩んでいたそうです。そこで当社のワークショップで仏像ファンの人たちと問いを哲学的に掘り下げた結果、幼少期の体験が仏像への関心に結び付いていたり、女性の場合は仏像の顔に魅力を感じていたりと、本人さえ自覚していなかったインサイトを得られました。
そのワークショップに大手企業のプロジェクトリーダーの方が参加されていたので、今度はそこで哲学シンキングの講演を実施し、マーケティングリサーチのプロジェクトやコンサルティングにも哲学シンキングを適用しました。その後、さまざまな企業に哲学シンキングでコンサルティングを行うようになりました。メディアにも取り上げられ、次第に注目を集めるようになったのです。
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