
バレンシアガ(BALENCIAGA)の創業者、クリストバル・バレンシアガがファッション界を去ってから53年。7月7日、メゾンにとって50回目、そしてアーティスティック・ディレクターのデムナ・ヴァザリアにとって初となるオートクチュール コレクションが発表された。 会場となった場所は、ジョルジュ・サンク大通り10番地。オートクチュールの再開に合わせて、かつてバレンシアガ氏が拠点とした同じ場所に、当時のサロンを再現したアトリエが設けられた。ショー自体も、伝統的なオートクチュールの形式にならい終始無音。生地が床を擦る音が静かに響いていた。 「半世紀以上を経て、クチュールをメゾンに戻すことは、バレンシアガのユニークなレガシーに対する私の創造的な義務だと考えています」。「愛を込めて、デムナより」と締めくくられた公式レターにはそう綴られている。 序盤は、黒をベースにしたさまざまなシルエットが登場。創業者が打ち出してきた、構築的でストイックなシルエットが返り咲いた。また、モデルの手には、バレンシアガ氏の生まれ故郷であるスペインを象徴する赤いカーネーションも。
ほかにも、ポプリンシャツやレザーのグローブなどバレンシアガ氏のパーソナルなスタイルを象徴するアイテムに、イニシャルの「C.B.」を刺繍。花模様の刺繍のガウンは、ジャクリーン・ケネディのために作られたアーカイブ作品にインスパイアされ、フィナーレを飾ったマリエは、バレンシアガ氏が最後に手がけたデザインの一つを再解釈したものだそう。
一見リアルクローズのように感じられるデザインを、最高品質の生地と卓越したサヴォアフェールによって仕立てる。これは新しいオートクチュールを築こうとするヴァザリアの挑戦だ。例えば、クロコダイルのスカートは、コンピュータープログラムでマッピングされ、数千時間かけて手作業でつなぎ合わされたものだそう。自身のスタイルを表現しながら、バレンシアガ氏が遺した創造性に真摯に向き合った彼の心意気は、新しい層のハートをも掴んだに違いない。
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July 09, 2021 at 06:12PM
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バレンシアガ、53年ぶりの復帰となるオートクチュールを発表!(VOGUE JAPAN) - Yahoo!ニュース
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